読書ログ

読んだ本の感想を残しておく

イシューからはじめよ ー 知的生産の「シンプルな本質」

評価:★★★(参考になる部分はある)

 

読む人にとって評価は大いに変わりそう。
研究や企画、マーケティングなどに携わる人でないとピンとこないところが多いように感じた。俺にとっては難解だった。

普段からそうった仕事に従事していれば本書から拾い出せる内容は多く、非常に有用だろう。
研究発表や企画提案に落とし込むことを前提としているため、まず問題を見極めよという第1章から先は話についていくのが難しくなっていった。
抽象的であったり具体的であったり、話の主題がわからなくなってしまった。

ロジカルシンキングを学びたいのであれば、入門とするには難しいため、別の書籍が良いと思う。

また、問題は何か、という問いについて考えるのなら「ライト、ついてますか」が全編通してその問いに関して論じているため参考になる。

本書の評価には一切関係のない感想。
コンサルタントの言うことは傾聴に値するが、仕事観は嫌いだ。
本書の序章では、バリューのある仕事とは何か、筆者の持論が述べられている。
バリューのある仕事、言い換えると意味のある仕事とは、イシュー度(その問題の解の必要性)と解の質の2軸によって決まるとある。
そして、仕事はバリューのあるアウトプットさえ出せれば良い、時間で勝負するな、と続く。
時間で成果を出す「労働者・サラリーマン」は生産性が低い。「プロフェッショナル」は意味のあるアウトプットによって存在意義が決まる。…とあるが、頭脳労働以外には適用しづらい基準で人を分類してランク付けめいたことをするのが馴染まなかった。